平沼赳夫
ごあいさつ
活動報告
動画メッセージ
政策提言
平沼は語る
ギャラリー
プロフィール
選挙ドキュメント2000
ご意見箱
リンク
スタッフルーム
後援会入会/個人寄附申込
spacer 活動報告
尖閣諸島は、過去も現在も未来も日本の国土である


尖閣諸島は、過去も現在も未来も日本の国土である。
尖閣諸島周辺において領海侵犯した中国漁船の船長が、我が国巡視船に故意に体当たりをするなどして海上保安庁に逮捕された。事件に対処した巡視船と海上保安官は、法に則り、国益と海上の平和と安全を護るために危険な任務を立派に遂行した。賞賛されこそすれ、批難されるべきことは何ひとつない。
その後の中華人民共和国政府の対応は、あたかも尖閣諸島に領土問題が存在するかのごとく不当で不法な要求を行い、内政干渉と主権侵害を繰り返し、到底世界有数の大国・文明国とは思えない恫喝と脅迫を続けていることは誠に遺憾であり、憤慨に堪えない。
正義と道理は我が国にこそあり、彼の国の何ら正当性のない暴挙は断じて許容されるものではない。

我が国検察官には、法治国家日本の法の執行者として、法の正義を「万民」に公正公平に及ぼす責任こそが求められている。何人であろうとも違法行為は、あくまでも適法適正に処罰が決定されなければならない。いかなる暴力や恫喝によっても、正義が失われることがあってはならない。
いかなる理由があろうとも犯罪者や権力者に「慮(おもね)る」ことがあっては、国家と法に対する信義と信頼は成立しない。大津事件(※注1)で示した毅然とした伝統ある司法の独立への信頼はもはや喪われた。
今回の現行犯逮捕された中国人船長の「処分保留」「釈放」は、「配慮」などではない。法の正義を自ら放棄した、「敗北」である。
そもそも検察庁に、日本の主権や国防や外交について云々し、判断する権能などない。
またそのような三権分立の原則を逸脱し、内閣の権限を無視した「独自の判断」を「妥当」として「追認」した、総理大臣・政府・与党の今回の「無策」は、他国による主権侵害・内政干渉を容認し、日本国民と国際社会からの我が国への信用と信頼を失墜し、国益を大きく損なう外交上の大汚点であると共に、司法の独立と法の番人への信頼を失わせ、民主国家、法治国家としての日本の終焉であると言わざるを得ない。

同盟国の米国は、今回の事件を「中国政府の意図に基づく組織的な事件」として警戒を強め、「尖閣諸島も日米安保の対象」だという強いメッセージを発している。一方、中国と領土問題を抱えるアジア諸国は、わが国の対応と事態の推移を注目していた。
彼らの期待とは日本がいかなる不当な恫喝や脅迫に怯むことなく、主権侵害・内政干渉を撥ね退け、勇気と信義を持って毅然とした外交を貫くことであったはずである。

政府と司法がなすべきことは、問題の本質を明確にし、我が国の正当性を大いに国際社会にアピールし、国家の主権と国益、領土、国民の生命財産を断固守るという意志を行動で示すことであり、断じて脅迫や恫喝に屈して従属することではない。
国家の主権と、自らの保身や目先の損得勘定とを天秤にかけること自体が間違っている。

我が国は全世界注視の中、独立国家としての矜持と覚悟が試されていたのだ。
他国の人々から真に信頼するに値する国であるかどうかが問われていたのだ。
全日本国民は、自国の政府が国益と自国民を護る決意と勇気があることを期待していたのだ。

しかるに日本政府は自国の領土や国民すらも守る覚悟もなく、行動に移す勇気もないことを全世界に対して露呈してしまった。

日本と日本人は、日本国政府に見捨てられ、裏切られた。日本国の主権と国土と国民を護らずして何の国家であるか。何の法であるか。今後、日本人の生命と財産の安全は危殆に瀕することになった。先人たちが懸命に築き上げてきた、長い伝統と歴史を持つ日本の信用と誇りは、一夜にして喪われた。
これから後、日本と日本人は子々孫々に至るまで、世界から信用も信頼もされることなく、敬意を払われることもなく、脅かせばどんな不当なことでも文句を言えず譲歩するだけの、奴隷根性の国と国民としての烙印を押され、侮られ続けることになるやもしれない。
先祖と英霊の御霊に対し、いかに顔向けできようか。誠に慙愧にたえない。

しかし、たとえ遅きに失しようとも、事態の打開を図り、国威と喪われた国際的な信頼を取り戻すために、我々は全力を尽さねばならない。日本国民と日本に期待する諸国民の信頼に応えるためであるならば、どんな協力も惜しむものではない。

国家の主権と国益、日本固有の領土、沖縄・尖閣諸島に生活する日本国民の生命財産を断固守りぬくために、政府と那覇地検に対し処分決定の経過を糾明するとともに、あらためて政府に毅然たる外交を推進することこそを強く求める。
政府は、現在中国で拘引されている4名の日本人の無条件即時解放と真相の究明にあらゆる手段を講じるべきである。
尖閣諸島を含む我が国の領土と領海内・排他的経済水域の安全と権益を護り、他国によるいかなる主権の侵害・資源の強奪を許してはならない。国際社会に領有の根拠となる証拠を提示し、中華人民共和国の言い分に何ら理がないことを明確にすると共に、国内的には今後国境地域の無用な紛争を未然に防止するためにも、自衛隊の派遣、配備という方法を含めて国土と国益の防衛の覚悟を行動でしめす必要がある。

もはや一刻たりとも問題の先送りは許されない。決意と覚悟と実行が出来ないのであれば、政権与党の資格はない。政権交代を果たし、我々は真の国益と名誉を護る政治の実現に邁進するのみである。

平沼 赳夫
平成22年9月26日

 

※注1「大津事件(おおつじけん)」…(事務局記載)
明治24年(1891)5月11日、日本を訪問中のロシア帝国(当時)のニコライ皇太子(即位後のニコライ2世・ロシア帝国最後の皇帝)が、滋賀県滋賀郡大津町(現・大津市)において、人力車に乗って移動中、警備にあたっていた津田三蔵(つださんぞう)滋賀県警巡査に突然サーベルで斬りかかられ負傷した事件。命に別状はなかったがニコライ皇太子は右側頭部に9cm近くの傷を負った。
この事件が報道されるや、強大なロシア帝国の報復を恐れ、日本全体が一種のパニック状態となり、学校は謹慎の意を表して休校、神社や寺院や教会では皇太子平癒の祈祷が行われた。遂には死を以って詫びるとして京都府庁の前で剃刀で喉を突いて自害する女性まで現れた。
明治天皇も事件の翌々日5月13日に、ニコライ皇太子療養中の京都の宿舎まで御自ら見舞いに訪れ、5月20日皇太子の離日には神戸まで見舞いと見送りに赴かれた。
世界中が大国ロシア皇太子負傷に対して、小国日本がどのような対応をするのか、それに対してロシア帝国がいかなる態度を示すのか注目をしていた。政府は松方正義総理大臣以下政府首脳が、ロシアへの謝罪のため、津田三蔵に大逆罪を適用し死刑に処することを強く主張していた。また一部には戒厳令を施行し、裁判抜きで超法規的に津田を即刻処刑すべしという強硬意見もあった。
これに対して当時の大審院長(現在の最高裁判所長官にあたる)児島惟謙(こじま・これかた ※「いけん」「これかね」とも)は、法治国家として法は遵守されなければならないという信念のもと、あらゆる圧力に屈することなく、津田の行為は大逆罪の構成要件に該当せず、怪我をさせただけで死刑を適用することは法律上不可能との判断を貫き、謀殺未遂罪を適用して無期徒刑(無期懲役)を宣告した。
結果的に、ロシア帝国はこの決定を受け入れ、一切の賠償要求も武力報復も行われなかった。
この事件は司法権の独立を確立し、児島惟謙は「護法の神様」と日本の世論から高く評価され、国際的にも日本の司法権に対する信頼を高めることになった。これにより明治・日本が近代法を運用する主権国家として認知され、不平等条約改正の実現を果たす一因となった。



もどる


skyお問合せはこちらまで
info@hiranuma.org
Copyright (C) 2000-2010 HIRANUMA Office. All Rights Reserved.